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経験者として子連れ出勤や子連れ出張について書く

経験者として子連れ出勤や子連れ出張について書く

みなさん、こんにちは。中川玄洋です。鳥取市で大学生と地域をつなぐNPOを経営しています。大学生のインターンシップのコーディネートや、大学生の地域プロジェクトの運営支援を行なっています。最近は移住者向けの相談なども仕事でさせてもらっています。

“子連れ出勤”について、意見がいろいろ出ているようです。うちの会社も子連れ出勤、子連れ出張はOKなので、その辺の経験から見えたことを今回は書こうと思います。

1.子連れ出勤の良いところ、大変なところ
子連れ出勤の良いところは、保育園や学校など預かってくれるところが無い状態で、仕事はしないといけないという時に、会社を休まないという選択肢が選べるのがポイントです。夏休みや、運動会の代休など子どもは元気だけど、親がみないといけないという状況が考えられます。また、兄弟が病気になってしまい、うつさないために連れ出さないといけない。そんな時もありますね。
僕は土日にイベント運営で出勤があったりするので、妻も出勤日の時は子連れをさせてもらっています。

一方で子連れ出勤の大変なところもあります。僕が大変だと思っているのは、年齢によっては、仕事に集中するのが難しいところです。うちの娘は塗り絵とか、文字を書いたりするのが好きだったので、4歳くらいから連れていっても大丈夫でしたが、息子は体を動かす方が好きなので、少し難しかったりします。
親が打合せしているなど、その場の空気を読むことなんて無理なので、「トイレ!」など急な対応が舞い込んでくる可能性もあります。
また、連れていくのが一人の場合は、じっくり塗り絵とかやってくれるのですが、姉弟で連れていくと些細なことで揉めたりなど、なかなか大変です。お姉ちゃんのスイッチが入っていれば、見てくれる場合もありますが、そこはその日の気分ですね(笑)。
あとは食事の段取りも、普段とは少し違うようになります。さっと行って、ぱっと食べるとか難しいので少しゆとりを持って動く必要が出ます。
子どもがうるさいという可能性ですが、2-3歳の子は見てないと難しかったりするかなと思います。それ以上であれば、会社の人の前でもあるので、滅茶苦茶うるさいということにはならないとは思います。事前にどんな人とどんなお仕事の話をするのかは、話をしておく必要があります。何時ごろに終わるかも伝えておきます。本人も頑張ってくれます。常に運動会みたいな状態って言うのはなかなかなりにくいんじゃないかなと思います。思ったよりも一人で遊ぶネタを提供しておけば黙々とやったりします。

2.会社の環境整備が必要になる場合も
子連れ出勤のしやすさは会社の環境にもよります。例えばうちの会社はデスクワークが中心で机もフリーアドレスなので、かなり子連れがやりやすい環境です。子どもが宿題したり、塗り絵する場所が確保しやすいです。またオフィスは土足NGなので靴を脱ぎます。子どもが床に転がっても大丈夫だったりします。結果として、赤ちゃんの子連れ出勤もしやすい環境になっています。育休明けの職員とかが赤ちゃんをたまに連れてきていました。
一方で工場や外仕事、外回りが多い仕事など、そもそも連れていくことが難しい職場もあると思います。まずはできそうなところからで良いと思います。

3.僕の初子連れ出勤や子連れ出張についてを振り返る
僕が最初の子連れ出勤をさせてもらったのは、鳥取県の会議への参加でした。ちょうど日曜日で妻が体調を崩して、二人の子どもを見るのは大変という状況でした。子育て王国というくらいなので、連れていっても大丈夫かなと、子どもが遊べる準備をちゃんとして当時4歳の娘を連れていきました。2時間ほどの会議でしたが、僕の横でもくもくとシールをはったり、塗り絵をやっていました。参加した委員の方や県の職員さんにも良くしていただいて感謝しています。
それ以来、何度か県庁の打合せとか会議などに連れていったことがありますが、どこでも、子どもにやさしく対応してもらえています。男性の育休なども進んでいる職場なので理解があるのでしょうか。こういった雰囲気はありがたいです。
ちなみに、急きょ対応してもらった委員会ですが、他にもママ委員もいたりしたので、次の会議からは託児ありになったそうです。

子連れ出張については、ブログで詳しく書いていますが、相手方の理解があること、子どもの時間感覚で動けるようにすること、準備をちゃんとすることが大事になってきます。NPOの業界は多様な働き方には理解があるので、昨年度は5歳の息子と、東京→大阪→熊本という長旅を経験させてもらいました。呼んでもらった大学の先生や、一緒に登壇した講師に遊んでいただいたりと、子どもにとっては贅沢な時間でした。
親の仕事を、何となくでもいいので触れてもらうという意味でも面白かったです。
夜の懇親会は、そんなにはっちゃけられない、移動の時間には余裕を持つという部分が一人で出張に行く時ともっとも違う部分でした。

4.子連れ出勤のコツ(特にパパへ)
子連れ出勤、子連れ出張で一番のポイントは、子どもとの信頼関係を作っておくことです。会社は子どもにとっては普段とは違う環境ではあり会社の人とのコミュニケーションなど慣れないことも多いです。そんな状況でも「トイレに行きたい」とか言いやすい間柄であることも重要です。子連れ対応については、ママでもパパでも両方可能な状態にしておくのが良いです。世の中の子連れ出勤がどんどん解禁されたとしても、子連れ出勤=ママの役目と変に固定化されないことを祈ります。パパでも大丈夫。チャレンジして欲しいです。

子連れ出勤が万能のように言われていますが、あくまでも選択肢の一つとして考えられるかがポイントだと思います。うちの会社の場合は、在宅ワーク、子連れ出勤、有休をうまく組み合わせて使ってもらっています。連れてきちゃいますってパターンもあるし、一緒に家で仕事しながら子どもを見ますってのもありですし、午前中だけ休ませてくださいみたいなパターンもOKです。
子どもの年齢や、その時の状況に応じて選択肢を組み合わせてもらえるようにしています。例えば、午前中休みを取って定期検診(とか予防接種)、午後は子連れ出勤で事務所じゃないとできない仕事を二時間だけやって、あとは在宅にして家で書類作成はやってしまうといった感じですね。

5.働き方改革は働かせ方改革なんじゃないか
働き方改革という言葉が飛び交っていますが、僕としては働かせ方改革だと思っています。
企業の中のインフラを整えてあげるという意味では仕組みを作れる側(経営側)が柔軟な方法を少しずつでよいので現場に導入していくことが大事だと思います。
それが結果として多様な働き方や、各家族の状況に合わせることができ、良い人材を会社に増やしていく方法につながるのではないかと考えています。
子どもは成長するので、赤ちゃんの時は動かないから連れてきやすいですが、2-3歳はなかなか難しい、4歳くらいからは徐々に一人遊びもできるようになってくる、同じ子どもでも状況は変わるのです。そこにしなやかに対応できるように、小さな働かせ方改革を会社で考えてみてはいかがでしょうか。

中川 玄洋
このコラムを書いた人

中川 玄洋

1979年静岡県沼津市出身/内閣府地域活性化伝道師

鳥取大学への進学をキッカケに鳥取県へ。大学在学中に“学生人材バンク”を起業し現在に至る。農村地域へのボランティアから中小企業へのインターンシップ等幅広い分野で大学生と地域との接点づくりを行なっている。
近年では、“地域おこし協力隊”の後方支援の仕事も金融機関と連携して行なう。

大学生が実施するプロジェクト「農村16きっぷ」は2018年の全国「食と農林漁業大学生アワード」にて農林水産大臣賞を受賞するなど、地方での若者支援をテーマにした県外への講演機会も多い。

子育てや仕事のことはnoteに書いています。
https://note.mu/genyo

ちょっとしたつぶやきはtwitterで
https://twitter.com/genyole_t24

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